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「そうなのかぁ・・・・」
この時代は、龍姫の同様に一族の絶滅を防ぐために、
いろんな武将たちが安全な地に、
娘を嫁がせることが多かったのだ。
龍姫は俯きながら、「あなたさま?」と言う。
シンは龍姫のそんな態度を、
気にも留めなかった。
「俺は、シン」
「そのシン殿も、なぜここに?」
「俺も、津軽藩の屋敷に用があって」
女中たちは驚く。
「そうなんですか!?」
「よかったら、用心棒も含めて。
一緒に、信久の元に行こうか?」
心強く思い女中の2人は喜んだ。
「それは、助かります」
「じゃあ、行こうか」
シンたちは、信久の屋敷に向かう。
その頃、神門家の隠れ屋敷では・・・
神門がうろたえていた。
「あの小僧が・・・!!もうすぐ、
ワシを!!殺しに行くる!!」
ミカゲは神門の事を心配する。
「神門さま!!落ち着いてください!!」
ミカゲを差し出した手を、 神門は振りほどく。
「うるさい~!!お前も知っているだろう!!
シンと言う小僧は、
“永遠の命”で持ちながらも・・・・
妖怪を灰にしてしまう妖刀:雪月華を!!
持っているだぞ!!」
ミカゲは神門から、少し離れる。
「神門・・・さま・・・!!」
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