第1章 上弦の月①

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「そうなのかぁ・・・・」 この時代は、龍姫の同様に一族の絶滅を防ぐために、 いろんな武将たちが安全な地に、 娘を嫁がせることが多かったのだ。 龍姫は俯きながら、「あなたさま?」と言う。 シンは龍姫のそんな態度を、 気にも留めなかった。 「俺は、シン」 「そのシン殿も、なぜここに?」 「俺も、津軽藩の屋敷に用があって」 女中たちは驚く。 「そうなんですか!?」 「よかったら、用心棒も含めて。  一緒に、信久の元に行こうか?」 心強く思い女中の2人は喜んだ。 「それは、助かります」 「じゃあ、行こうか」 シンたちは、信久の屋敷に向かう。 その頃、神門家の隠れ屋敷では・・・ 神門がうろたえていた。 「あの小僧が・・・!!もうすぐ、  ワシを!!殺しに行くる!!」 ミカゲは神門の事を心配する。 「神門さま!!落ち着いてください!!」 ミカゲを差し出した手を、 神門は振りほどく。 「うるさい~!!お前も知っているだろう!!  シンと言う小僧は、  “永遠の命”で持ちながらも・・・・  妖怪を灰にしてしまう妖刀:雪月華を!!  持っているだぞ!!」 ミカゲは神門から、少し離れる。 「神門・・・さま・・・!!」
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