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その時、部屋の外から、
鎧の鋼がぶつかる音が聞こえて、
ゆっくりと神田たちがいる部屋に、
近づいて来た。
神田は一層、怯え始めた。
「とうとう~!!やつが来た!!」
すると、神田たちが居る部屋に入って来たのは、
銀色の鋼の鎧を着た正装した、
中世的な顔立ちの青年だった。
「落ち着きください、父上。ボクですよ」
ミカゲは、青年を見て驚く。
「雅雄(がお)さま・・・!!」
神田の息子ある雅雄は、
神門の前に座る。
「ミカゲ、久しぶりですねぇ」
美影は雅雄に頭を下げた。
「はい・・・・お久しぶりです、雅雄さま」
「それより、父上がこんなにも怯えているんだ?
仮にも、裏で徳田家と、豊川家を操っているのに」
神門は、雅雄にすがりつく。
「ワシは・・・!!怖いのじゃ。あやつはなぁ・・・!!
妖怪の中で強い妖怪である、ワシらと違い・・・!!
永遠の命を持つ伝説の妖怪より・・・
最強の妖怪・・・“鬼”となった!!シンがなぁ!!」
雅雄は神門からシンの話を聞いて、
子供の様に興味を持った。
「ほぉ・・・最強の妖怪、“鬼”ですかぁ・・・?」
神門は体を丸くする。
「あぁ・・・!!」
雅雄は優しく微笑む。
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