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「父上、わたしくに・・・シンっと言う男の事を、
おまかせくださいませんか?」
神門とミカゲは、雅雄が言った言葉に驚く。
神田は顔を上げて、雅雄の顔を見る。
「雅雄・・・!!あやつを倒す方法でもあるのか?」
雅雄は不気味に微笑む
「えぇ、ありますよ」
神門は立ち上がる。
「それはなんじゃ!!」
「その前に、シンって男は、今どこにですか?」
「確か・・・・噂では、津軽の地に戻っていると」
神門はそれを聞いて、ふたたび怯え始めた。
「やはり!!戻ってきたか!!」
雅雄は少し考えている様子を見せる。
「津軽の地・・・・」
そして、何かを思い出したかの様に、
雅雄はふたたび不気味に微笑み始めた。
「面白いことを思いついた・・・・」
雅雄はそう言って、部屋を出て行った。
神門と美影は雅雄を見送る。
「さすがは、神門さまのご子息。
凛々しいですねぇ」
神門は複雑な心境だった。
「雅雄の性格は、亡くなった母譲りじゃ」
「雅雄さんの母上とは?」
「雅雄の母親はなぁ、雪女じゃ」
美影は驚く。
「雪女ですか・・・・!!」
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