1人が本棚に入れています
本棚に追加
「わらわは・・・信久殿に、嫁ぎます・・・」
雅雄は喜んで、微笑む。
「天満姫さま、あなたは・・・
正しい判断をなされた。
叔父上は、この事を知ったら、
お喜びになるでしょう」
雅雄は屋敷に戻る。
「さぁ、準備を始めよう」
天満姫は泣き出した。
「うっ・・・!!」
天満姫は自分の運命を呪った。
自分が今まで、
叔父である家康のおかげで、
誰にも指図されない生活をして来た。
だが……雅雄に恩義がある、
家康の援軍と言う事を、
盾されたことで屈辱が味わった。
しかも……今まで自分が見下してきた、
田舎の殿さまに、
嫁がなきゃいないと言うことも、
天満姫の中では死にたいぐらいだった。
最初のコメントを投稿しよう!