第3章 三日月①

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実際、信久は兄を殺した半妖に、 勝つ為に毎日のように、野生化した妖怪たちや、 熊などと実戦を積んでいた。 だから……いつも戦では、 信久は何百の兵を相手に戦い、 勝っていた。 そこに、シンに会いに来たシュキが、 シンたちが戦っている事に驚く。 「2人とも!!何で、戦っているの!?」 「このガキが、先に・・・!!」 「私は~!!子供ではない!!この地の当主だ!!」 信久がシンに渾身の一撃を、振りかざした。 「……チッ?」 シンは舌打ちし、本気で信久の刀を蹴り飛ばす。 「くっ・・・!」 シンはすぐさま信久の首元、ギリギリで寸止めする。 「何の・・・つもりですか!?私を殺せばいいでしょう!!」 シンは信久から、ゆっくりと離れる。 「お前を“ガキ”と、言ったことは謝る・・・」 シンは信久に背中を向ける。 「だけどなぁ・・・オレが、この地に帰ってきたのは、  お前の父親・・・為久との約束を守る為なんだ」 信久を驚き、動揺する。 「父上と・・・?!」 シンは信久の方を振り向く 「……あぁ」
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