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実際、信久は兄を殺した半妖に、
勝つ為に毎日のように、野生化した妖怪たちや、
熊などと実戦を積んでいた。
だから……いつも戦では、
信久は何百の兵を相手に戦い、
勝っていた。
そこに、シンに会いに来たシュキが、
シンたちが戦っている事に驚く。
「2人とも!!何で、戦っているの!?」
「このガキが、先に・・・!!」
「私は~!!子供ではない!!この地の当主だ!!」
信久がシンに渾身の一撃を、振りかざした。
「……チッ?」
シンは舌打ちし、本気で信久の刀を蹴り飛ばす。
「くっ・・・!」
シンはすぐさま信久の首元、ギリギリで寸止めする。
「何の・・・つもりですか!?私を殺せばいいでしょう!!」
シンは信久から、ゆっくりと離れる。
「お前を“ガキ”と、言ったことは謝る・・・」
シンは信久に背中を向ける。
「だけどなぁ・・・オレが、この地に帰ってきたのは、
お前の父親・・・為久との約束を守る為なんだ」
信久を驚き、動揺する。
「父上と・・・?!」
シンは信久の方を振り向く
「……あぁ」
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