第18章 思い出

3/11
前へ
/157ページ
次へ
10年前、Jadeは社会福祉に熱心で、特に孤児院への寄付や援助をよくしていたことは有名だった。 もちろん、当時5歳の翠もJadeに連れられて毎週日曜日は孤児院に来ていた。 ある日、孤児院でいつものように遊んでいると、塀の外からこちらをじーっと見ている男の子がいた。 幼かった翠は、何の警戒心もなく塀の方まで近づいた。 「Join us!(一緒に遊ぼうよ!)」 すると、男の子はがっかりしたようにこちらをみて、そのまま立ち去ってしまった。 翠は何か悪いことしたんだろうかと心配になった。 だが、その後すぐほかの子達に呼ばれてそのままその男の子のことは忘れてしまった。
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

336人が本棚に入れています
本棚に追加