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その日から翠は少しづつ日本語を勉強し始めた。
青海の方も英語を少しづつ勉強しているようで、片言の英語が日本人のなまりはあるもののなんとか言葉になってきた。
翠はもともとの記憶力の良さが関係して、簡単な日常会話程度ならしゃべれるようになったが、青海にはまだ一度も披露していなかった。
ある日曜日、翠が今日は青海と日本語で話してみようと思い孤児院にいくと、青海はいつまでたっても来なかった。
いつもなら来る時間なのに待っても待っても青海は来ない。
今日はきっと忙しいんだろうと翠は自分に言い聞かせ、その場を離れた。
その次の日曜日にも青海は来なかった。
その次もそのまた次も。
翠はいつも柵の外を気にして見続けていたが、青海は来なかった。
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