最終章 告白

2/4
前へ
/157ページ
次へ
「あれ?翠君?どうしました?」 青海がなかなか見つからず、一時休憩をしていたところでふと秋良に声をかけられた。 周りには取り巻きたちがいて、こちらをみてひそひそと話している。 いつもなら関わり合いを持ちたくないとなんとかして逃げるのだが、今の翠にそんなことはどうでもよかった。 「青海・・・。青海みませんでしたか?」 翠は秋良の目をしっかり見て話す。 周りの取り巻きたちは気安く話し掛けるなやら、目を見て話すなんて生意気などとぎゃあぎゃあ騒ぐ。 その取り巻きの方を振り返った秋良は一言うるさいというと取り巻きたちは一瞬にして黙った。 そして翠の方に向き直り、にこりとわらった。 「青海なら、噴水の方で見ましたよ。」 翠は秋良にありがとう!とお礼を言うと振り返って走り出した。 「頑張ってほしいですね。」 秋良はぼそりとつぶやくとそのまますたすたと生徒会室へ向かった。
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

336人が本棚に入れています
本棚に追加