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学校につくと案の定青海には数え切れないほどのチョコレートが手渡された。
軽く両手に収まりきらないほどのチョコの山にさすがの青海も苦笑して生徒会室に籠ると一言いうと道行く生徒達のチョコ攻撃を受けつつ生徒会室に向かった。
一方、翠にも数え切れないほどのチョコレート攻撃が待っていた。
青海と暮らし始めると翠には八雲という後ろ盾があるため素顔を晒しても何の問題もなく生活を遅れるようになった。
そのため、翠も今では変装なしで学校に通っている。
しかし、そこは男が恋愛対象となる学校なだけあって、翠にもすぐに親衛隊というものが形成された。
もちろん、翠の場合青海との仲が公認となっているため、恋愛感情をあらわにし翠をどうこうしようという輩は所属していないし、むしろそういった人間から翠を守りいつまでも青海と仲睦まじく安全に生活できるようにする事を目的に掲げている。
だが、それでもバレンタインともなれば憧れの相手であり、自らの意中の相手に自分の思い詰まったチョコレートを受け取って欲しいと思うものだ。
故に、翠にも大量のチョコ攻撃を受けることとなったのだ。
それが多く続いたとしたら、さすがの翠も疲れてしまう。
翠はフラフラと教室を抜け出すと、青海のあとを追って生徒会へとむかった。
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