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「ご、ごめん。。。」
翠は耳の垂れた犬のように縮こまる。
それを見た青海は翠の頭を愛おしそうに撫でた。
「だから、きっと今年からは翠のくれたチョコしか食べられないし、俺は翠のチョコしか要らない。」
青海はニコニコと翠のくれた箱を開け中のチョコレートを一つつまんで口に入れた。
「美味しい。
翠の選んだものを俺が気に入らないはずがない。
だから、翠は毎年バレンタインには俺にはチョコくれよ?」
それを聞いた翠はうんっと元気に頷くと青海の首に飛びつき、彼の唇にそっとキスを落とした。
バレンタインのキスは砂糖多めのミルクチョコレートの味がした。
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