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「ああ。それ、俺も聞きたい。本気で不思議なんだが?あいつもAランクらしいけど、どう見ても強さが全然違うよな?そう感じたんだが・・・・・」
ジェムが訝しげに言った。
その様子に、僕は苦笑しバーンは爆笑した。
「ふはははははは・・・・・やっぱりじゃん。な?言ったろ?絶対に無理だってさあ。
お前って、無意識に使ってんだから。一緒に行動すりゃあバレバレだってさ」
バーンの言葉に、眉を寄せてシリルが言った。
「ちょっと、待て?バーン?お前、何か知ってんのか?」
シリルの問いかけに、バーンはニヤリっと笑って言った。
「ああ。まあな。なあ?エル?言って良いか?俺が保証するって、俺と同じでこいつらも理解するし同じ反応すると思うぜ?」
僕は眉を寄せて頷いた。
「判った。良いよ。バーン。シリル達には近いうちに言うつもりだったしね」
僕の言葉に、嬉しそうに頷くバーンは、シリルを見て言った。
「シリル。ジェム。今から俺が言う事を聞いて驚くなよ?嘘じゃねえ。本当の事実だからな?」
バーンの前置きにシリルは、胡散臭そうに言う。
「何が言いたいんだよ。ハッキリ言いな!」
バーンは、得意気に胸を張って僕を指して言った。
「エルはさ。あのガイザードの直系の子孫で、有名な魔法使いフリーダムなんだよ」
バーンの言葉に目を丸くする2人。
「え?馬鹿な・・・・・・」
「嘘・・・・・・」
そう言って僕を見る2人に僕は苦笑してフリーダムとしてのカードを見せる。
暫くして、ジェムが言った。
「本当・・・・・なんだ・・・」
「うん。ゴメンね黙ってて。 一応極秘扱いだし、僕のように学生の段階から魔法使いになるなんて普通は無いから・・・」
僕の言葉に、頷くバーン。
「だよなあ。普通は有り得ないよなあ。全く、お前って本当に規格外だよな」
バーンの容赦の無い言葉に顔を歪めてしまった僕は悪くないと思う。
すると、そんなバーンの頭を殴ったのはシリル。
「お前は全く、デリカシーってもんが無さ過ぎる!エルだって気にしてんじゃないのか!」
シリルの行動に ジェムも、うんうんと頷いていた。
「全く、お前は本当に考え無しに喋りすぎる」
ジェムの言葉に、不貞腐れた表情で頭を抑えるバーン。
「なんだよ。お前達だって思うだろ?エルって凄えって!」
バーンの言葉に溜息を吐きながらシリルが言った。
「はあ・・やっぱ馬鹿だ」
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