Aランクの依頼

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「さっきのお前の言い方だと、エルに化け物だって言ってるのと変わらねえだろうが!」 シリルの言葉に、バーンは驚いた表情をする。 「は?え?そんなつもりじゃねえよ!唯、凄えって言いたかっただけで!」 慌てて言うバーンに、はあ・・・・っと溜息をついたシリルとジェム。 「だから、お前は馬鹿だって言われるんだ!少しは考えろ!」 そう言って、またも殴るシリル。 そんなシリルの様子に苦笑してジェムは僕に言った。 「悪いな。バーンの奴に悪気は無いんだが、馬鹿正直に一本なもんだから、相手がどう思うかなんて考えもし無いで言っちゃう癖が有ってさ。今まで、嫌な思いしたんじゃ無えか?」 心配気に言うジェムに、僕は笑顔を向ける。 「ううん。大丈夫だよ。似たような事は言われた事は多いから。フリーダムの仕事をしてたら、良く言われるんだ。有り得ないってね。僕の魔法って凄く変わってるから」 僕の言葉に、頷くジェム。 「確かに、今までフリーダムの仕事を見てて、驚く事ばかりだったから、そう思った事も多かったけどさ。エルの事情を聞くとなあ。納得しちゃうんだよ。んでもさ、お前の属性って何だ? 普通に、風とか火とかじゃ無いよな?光と闇って聞いてたけど・・・違う感じだし?」 ジェムの言葉に、僕は頷いて言った。 「うん。そうだよね。僕の属性は普通の属性とはちょっと違うからね。因みに、魔法は全ての属性を扱えるんだ」 「「全ての属性??」」 驚愕の表情で目を見開いて僕を見るシリルとジェム。 僕は頷いて言った。 「僕の属性は、全ての基本になる属性。だから、全ての魔法は僕の属性の派生から生まれたとでも言うのかな。だから、僕は全部の魔法を扱えるんだ」 「全部の・・・・魔法を?」 「うん。僕の属性はね始祖属性。全ての魔法の元になる属性。だから、あらゆる魔法を自由に扱えるんだ」 「「始祖属性って!まさか!!」」 驚いた様子の2人に僕は頷いた。 「うん。あの英雄ガイザードと同じだよ。僕は、ガイザードの直系の子孫だって言ったよね?この事は、王様も知ってるし認めてるんだ」 僕の言葉に、唖然っとする2人。 その2人の肩を叩いてバーンが言った。 「俺も連れて行かれたんだぞ?緊張で死ぬかと思ったよ。ほら、前の2人1組の依頼だよ。 あん時に、完全にエルがガイザードの子孫だって判明したんだってさ」 バーンの言葉に、ジェムが不安そうに言った。
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