Aランクの依頼

12/12
前へ
/12ページ
次へ
「なあ。俺達に話しても良かったのか?」 ジェムの言葉には!っと気が付いた様子でシリルも、僕を見た。 僕は笑顔で言った。 「うん。大丈夫だよ。僕はジェム達を信じてるし、それに僕は僕の事を知ってくれている仲間が欲しいなって思うんだ。ダメかな?」 僕の言葉に慌てて首を振るシリルとジェム。 「そ、そんな事ねーよ!な?」 「う、うん!そうだよな!私達は、有名な魔法使いと友達で良いんだろ!最高じゃないか!」 互いにウンウンと頷き合うジェムとシリルに、バーンは苦笑する。 「お前らなあ。いい加減にしろよ。エル。戻ろうぜ。向こうで騒いでんじゃねえのか?」 バーンの言葉に、クスリっと笑って僕は言った。 「そうだね。戻ろうか。あ、ジェムやシリルに貸していた指輪ね。魔力を流して話せば僕の指輪に伝わるようになってるからね。いざという時には僕に伝わるようになってるからね」 「え?そうなの?」 驚いて自分の指輪を見るシリル。 「うん。だから、大事にしてね。じゃ。戻るよ」 僕はそう言って指を鳴らす。 それと同時に僕達を覆うように魔法陣が地面に出現して、僕達はギルドに戻っていた。それから僕達はギルドの、職員に案内されてマスター室に連れて行かれた。 そこで、僕達の指導員になっていた男性の判決を聞かされた。魔法協会からの追放と、魔法使用の完全使用禁止が言い渡されたそうだ。特殊な封印具が体内に埋め込まれ、完全に魔法の使用が出来なくなる。 勿論、強制的に使い魔との契約は解除される。本人は、当然全く自分の罪は全く認めていないらしい。でも、証拠が揃いすぎていた。僕達に向かって言った言葉は全て記録されて居たし、何をしたかも映像として魔力球に記録されていたんだよね。僕の作った魔道具にその映像は落とし込んでいたから、勿論、偽造は一切出来なくしてあるから証拠としては有効だと言われた。 処置を施されれば監視はされるものの収容する施設は無いので、解放されるから注意するようにと言われた。見失って逆恨みで何て話も多いらしい。けれど、どうしようも無いのが現状だ。だって保護する施設も無いし、そうやって魔法を禁止されてしまった者達の今後は非常に困難だからだ。そのまま生きて行くための知恵も能力も無いのだから。大変なのは目に見えて居た。 僕達はそのまま学園に戻った。何もなければ良いのだけどってこれってフラグって奴?
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加