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「当たり前だ!指導者が全部正しいんだからな!ガキの言い分など誰が聞くものか!とにかく、お前は減点だ!後ろの男もだ!何もしてないんだからな!それどころか、俺の命令を無視して邪魔をしたんだ。当然だ!
おい!そこのシリルとか言った女!減点されたくないんだたらこっちにこい!」
そう言って下卑た笑みを浮かべる男。
シリルは、真っ青になって震える。
何時もは気の強いシリルがあんな表情をするのは初めて見るかもしれない。
「い、嫌だ!減点にするのなら減点にすればいい!私は、貴方の女なんかにはならない!」
その言葉に、男は怒りの表情で怒鳴る。
「煩い!俺の言う事に従え!言う事を聞かないのなら、お前らを処分して魔物のせいにするぞ!俺の方がランクが上なんだ!お前らでは俺には勝てない!」
その言葉に、青ざめる3人。
僕は、ふうっと息を吐いて言った。
「僕の存在を忘れて居ませんか?一応、貴方と同じランクですよね?」
僕の言葉に僕を睨みつけて怒鳴る男。
「お前は危険だ!魔法使いには認めない!危険人物として報告してやる!」
「危険人物ですか?」
僕が言うと当然だというように、ドヤ顔で言う男。
「当たり前だ!危険な魔法を使い、詠唱も何も無しに、俺達を危険に晒した。更に、指導者の命令を無視しての勝手な振舞い。周囲を危険に落とす行為だろうが!
お前のような奴を絶対に魔法使いなんかにするものか!
思い上がった危険なガキなど、絶対に認めないからな!俺が阻止してやる!」
そう言って得意そうに胸を張る男。
「俺がお前達の指導者なんだから、俺の言うことは絶対だし、ランクが有るんだ!逆らえるものか!」
僕は溜息をついて言った。
「弱い立場の生徒は決して口を割らないし、言わない。何故なら、何としても魔法使いになりたいから。貴方の言う事には逆らえない・・・・最悪ですね。此処まで酷いとは」
僕は、指を鳴らすと言った。
「聞きましたよね?ダムド先生」
「ああ。しっかり聞かせて貰った。任せろ。後は処理して置く」
急に聞こえたダムドの声に驚く皆。
覚えてるかな?僕がフリーダムだって知ってる人に、魔道具を渡した事を。
今回、問題が有りそうな指導員が居るって聞いて、一応ダムドに確認を取ったんだ。
そして、連絡をしておいた。
繋いだままにこの会話をしたんだけど、此処までとはね。
「な!腹話術か何かか!何処から声がしてる!」
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