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祖父は特別大きな人ではなかったと思ったが、反論するのも面倒でそうですかと受け流した。
大体骨壺のサイズなんて他を見たことないのだから知るはずがない。
火葬された骨をボキボキ折って、骨壺に詰めていた記憶しか残っていない。
あの時は悲しみが一瞬吹き飛ぶ衝撃を受けた。それも一年も経てばそんなものだと思えるのだから不思議なものだ。
母達もホテルへ戻り、僕だけが家に残された。
後は納骨だけだ。勝手に墓を開けても大丈夫なのか、それより開けることが出来るのだろうかと不安がよぎる。
まあ、寺にある墓地だから困ったら聞けばいいだろうと思い至り骨壺を初めて触った。
意外と重いのだと初めて知った。骨壺が重いのか骨が重いのか分からないが他のそれと重さ比べをしたこともない。
やはりそういうものだと納得した。
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