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「それに、もっと気になることが他にありそうだし」
壁の向こうに視線をやり、緩やかに口角を上げる。
「ね?」
俺につられて壁の向こうに視線を投げた彼女に半ば強引に同意させるつもりで、首を傾け、やんわりと微笑んだ。
「っ!」
途端にボンッと爆発する彼女の顔。
真っ赤になり、分かりやすくアワアワと慌て出す様に加虐心がそそられなくもないが
「飯山さん、そんな顔したら俺に襲われたんじゃないかと皆に勘違いされますよ」
「まっぴらごめんですっ!」
どうやら俺は『お断り』らしい。
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