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「……」
だとしても、仕事に関しては真面目な雛森が無断欠勤なんて有り得ない。
会社に行く前にアパートに寄るか。
そう考えたものの、ここからだと会社の方が距離的に近く、池永先生に依頼された件もある。
「……」
アクセルを踏む足に力を入れ、いつもより速いスピードで車を走らせた――
この時までは、ただ単に体調を崩したんだと思っていた。
だとしたら、昨夜無理をさせて悪かった。とも。
そうではないことに気がついたのは
「あの、実は、週末の夜。見かけちゃったんです」
飯山さんに目配せをして連れていかれた給湯室で、その事を打ち明けられた時。
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