第14話

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「見かけた……って、何を?」 挨拶もそこそこに給湯室の奥に飯山さんを隠すように立った俺は、未だに雛森と連絡がつかないことで不安げな表情を見せる彼女に尋ねた。 『週末の夜』 という心当たりがある言葉に、ピクッと身体が反応する。 「お店の外で待つ乾課長。……と、お店の中から神崎さんが女の人を連れて出てくるところを」 チラ。と伺うような視線を一度だけ俺に向けた彼女は、更に言葉を続け 「江茉さんと一緒に」 俺の目を軽く見開かせた。
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