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「ふー…どうしたものか…」
妾は溜め息をつく。
「力のある者を呼ばないといけないのう…
面倒じゃ…仕方ないが」
翼を持ち上げ、魔力を込める。
もう、この動作にも慣れた。
「光、闇の精霊王よ…
汝ら、妾に力を授けよ…」
翼にどんどん光が集まり、光が大きくなっていく。
「ここに!汝らの選んだ戦士を出せ!」
叫び、光を床に向かって放出する。
光はそこにとどまり、さらにキラキラと輝く。それがだんだん人の子の姿をとっていく…
人の子?…まさか、そんな…
…いや…精霊王が選んだのだ。
もしかしたら…妾のような…?
考えている間にも、光は強くなり……
シャララ!と音をたてて消えた。
後には…
綺麗な白い髪をした誰がみても可愛いと言える、12.13歳ぐらいの少女が倒れていた。
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