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「まず、お主は妾が呼んだのじゃ」
「どういうことだ?」
「妾は神龍という神なのじゃ。まあ、他にも神竜はいるのじゃがな」
「は?神龍?そんな神様が私になんのようだ?」
「妾達神龍は『セッカラム』という世界のバランスを保っているんじゃ」
「世界の…バランス?」
「ああ。例えば、人々の心の闇が広がったらどうなると思う?」
「…犯罪がおきる?」
「そのとおりじゃ。まあ、完全には消せないが全体的に闇を増やさないようにしておるのが妾の役目なのじゃよ。妾は光の神竜じゃからな」
「光の神竜とかあるのか?」
「ああ。他にも、闇の神竜や風の神竜などなど、いっぱいおるぞ!」
そう言ってシオンは笑った。
シオンの鱗もオーロラのようにキラキラと輝く。確かに光の神竜って感じがすると思った。
だが、なぜだろう。
シオンの目に少し陰が差したように見えたのは…
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