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そっと病室に入ると彼女が弱々しくベットに寝かされていた。その横に看護師さんがいた。
彼女は僕に向かって
「光。また迷惑かけちゃってごめんね。」
と悲しげに呟く。
そんな彼女に、気にするなと言いながら頭をなでる。
「すみません。旦那様少し奥様の事で相談があります。」
と看護師さんに伝えられて僕は妻を残して病室を後にした。
静かな個室に移動すると看護師さんが医者を呼んできた。
「こんにちわ。少し奥様の事について相談があります。」
こんにちわと医者に、返しソワソワとした気持ちを、落ち着かせる。
すごく、嫌な予感がした。
「今奥様は2人の新しい生命をお腹に宿してます。それはご存知ですね?」
「はい。」
それは、もちろん知っていた。彼女はこんな身体が弱い私でも2人の子供を、授かることができたんだと喜んでいたのだから。もちろん僕もほんとに嬉しかった。
「出産にはものすごく体力を消耗します。奥様はお身体が弱く1人の子供ならまだしも、2人の子供を出産するとなると、奥様のお身体がもちません」
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