第1章

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「おかえり光。」 太陽みたいな眩しい微笑み。 「ねぇ。お医者様からお話きいた?」 「あぁ。」 少し喋るとまた泣きそうになってしまうので、少しの言葉でかえす。 「あのね、人というものは初めて愛というものを知り、次に愛というものに触れ、そして愛を受け取り、愛を与える存在になるの」 「でも、僕はお前を失ってまで、生きたいと思わないよ。ずっと2人で生きていこ?」 こういうと、彼女は今にも泣きそうな微笑みをして、僕にこう語る。 「私に最後の役目をやらせてください。」 あぁ。出会ったときからそうだった。自分のことより人のことが大切で、人に迷惑をかけるのが嫌で困ってる人を助けるのが好きで。 やっぱり1番ちかくで見てきたから思うことかもしれない。 彼女に子供をうませてあげたい。
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