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今日は学校に行って劇の稽古を
しないといけないので、普通に起きる。
これが僕の<タレント>だぁ!と
言い張って、女の姿を見せてしまって
理解を求めたいが、母さんは反対派
なので確実に無かった事になるので
止めておいた。
凛も部活の練習があるらしく
普通に制服に着替えて準備をしている。
昨日の事を聞きたかったが、どうせ
「寝てたので、知らない」となるのが
オチに決まっているので触れなかった。
家では特に何もなく、いつもの公園へ。
「おはよ」
「ナル君。おはようございます」
「おはよ。今日も頑張ろっ」
つーん。と挨拶もしないアヤちゃん。
まだ喧嘩を引っ張っているようです。
言っても信じてくれないので、
グゥにだけ、昨日の夜の事を話す。
「決定的な証拠じゃあないですか!」
「『ユズル』って名乗ったし、
確実だと思いたいんだけど、
肝心の凛は『知らない』だってよ。
二重人格的な<タレント>ってあるのか?」
「…という事でググりましたが
変身系の<タレント>なら、別人格を
持つことが有り得るようですね。
精神病の一種で『人格乖離症』って
云うのがあるので、それに近いかと」
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