みらいのはなし

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みらいのはなし

今からずっと昔のこと。 この世界がこうじゃなかったころのお話だ。 とっても短いお話だけど、ちゃんと聞いて欲しい。 一億円を配る人がいた。 初めのうちはみんな自分のために使っていたけど、 遣い道がなくなったので、人を助けるようになった。 そうすると、人はどんどん増えていった。 病気もなくなったので、人は死ななくなった。 さらにどんどん増えていった。 戦争もなくなった。 人はもっと増えていった。 人類は裕福になったが、一億円を配る人は、まだやめなかった それどころか、一億円を配る人が増えた。 みんなお金持ちになった。 そして、未知の疫病が発症した。 人が多すぎたので、ほとんどの人が感染した。 生き残ったのは、ほんのわずかな人たちだけだった。 ボクは、このお話を伝えているんだ。 でも…
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