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ユズルさんも摘んだりはするが大切に食べるといった感じではない。
ちょうど小腹が減っていたので、
遠慮なく包みを開ける。
中身はクッキーだ。
おっ、
うまい。
サクサク。
「うまいっすよ、
ユズルさん」
「どれ」
ユズルさんも食べる。
「うん、
美味いね」
にこっと笑う。
「ユズルさん相変わらずモテますねー」
「いやぁ」
否定しないんだ。
まあ、
されてもよけい嫌味だけど。
「付き合ったりしないんですか?」
「んー?」
ユズルさんはモテる割に、
女気がない。
彼女がいるという話も聞いたことがない。
「なにマナト、
オレに興味あんの?」
さらっと聞き返してくる。
ねぇよ、
男に興味なんか。
ァ…、
いや、
あった…
あぁ…
一人で撃沈。
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