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「マナト。
」
近づいてきて、
俺の顔を覗き込む。
だめだ。
目が合わせられない・・・。
俺も何を意識してんだ。
「ぼけっとしてないで、
早く脱げって、
風邪引く。
」
俺を咎めるように言う。
「ユズルさん。
」
「ん?」
「・・・して、
いいですか?」
「え?」
何食わぬ顔できょとんと俺に訊き返してくる。
無防備すぎる。
その表情にたまらなくなる。
ゆっくりと歩み寄って顔を寄せる。
そっと唇を重ねた。
触れ合うだけのキス。
俺がゆっくりと目を開けると、
ユズルさんは真っ赤になって固まってる。
すごい・・・かわいいな、
この人。
腰に手をまわして、
抱き寄せる。
指に素肌を感じて、
余計に変な気分になる。
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