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「マ、
マナトっ。
」
「はい。
」
「風邪ひくって。
」
ユズルさんは動揺して、
逃げようとする。
「じゃあ、
あっためてあげますよ。
」
逃れようと俺を押し返す手を掴んで制し、
もう一度唇を重ねる。
今度は、
少し深く。
掴んだ手の位置をずらして指を絡める。
「んっ・・・・」
ユズルさんの空いている方の手が俺の濡れたシャツにしがみ付いて来る。
唇を離すと、
乱れた息を隠すようにうつむき加減に呟く。
「マナト・・・誰か来たら・・・。
」
俺はうつむくユズルさんの耳元に口を寄せる。
「そうですね・・・じゃあ、
続きは今度、
誰も来ないとこで・・・シャワー入って来てください。
風邪ひきますよ。
」
俺はユズルさんを捕えていた腕を解く。
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