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俺の不器用な告白以来、
一応気持ちが通じたといっても俺達の関係は全くと言っていいほど変わらず色っぽいことなんてひとつもなかった。
その状態に不自由を感じることもなかった。
ただずっと一緒にいて普通の友達よりも多少立ち位置が近いくらいで、
この先俺達の関係が進展することはあるのだろうかと、
俺自身思っていたしユズルさんもそんな素振りは全くなかった。
なのに、
一旦火が点くとそれはみるみる燃え広がって、
自覚していなかった欲望を露わにした。
「ちょっ・・待て、
マナト。
」
「こわいですか?」
「こわいっていうか・・・」
俺はユズルさんを落ち着かせるように、
やさしくキスをする。
不安を溶かすように。
白く滑らかな肌。
女の子を虜にする綺麗な顔。
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