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さすがに料理の本を買ってみたりして俺は真摯に取り組んでいるのだが、
相方さんはというと、
これがさっぱり。
俺の作ったものをあれこれ批評をなさるのだが、
ご本人はほとんど台所に立たない。
代わりに後片付けはしてくれるけれど。
けれど、
俺達の生活はこの上なく順調だ。
ユズルがコーヒーの瓶を持って戻ってくる。
ユズルはほかに切らしていたものがないか考えている。
俺はそんなユズルについつい魅入ってしまう。
とにかく、
ユズルが傍らに居てくれることがまだ新鮮でうれしい。
「ん?」
ユズルが俺の視線に気がつく。
俺は首を振る。
「なに?」
ユズルはキョトンとした顔で聞き返す。
「なんでも。
」
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