同棲

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「ふうん。 」  ユズルは戸惑ったように視線を逸らす。 気が付いているらしい。  俺は満足してノートに視線を戻す。   「なんだよ。 」 「ううん、 別に。 」 「じゃあ、 なんで笑ってんだよ。 」 しまった。 俺はにやけてしまったらしい。 「いや、 俺の創作活動に多大な貢献をしてくれてるよ、 ユズルは。 」 「そうかよ。 ・・・それは、 よかったよ。 」  ユズルはそう言うと、 俺から離れてテレビを見に行ってしまった。  けっこう照れ屋だよな。  俺はそれから思うままに言葉を並べた。  新曲が出来たら、 歌いに行こう。  仕事が忙しいし、 休みの日はユズルと過ごしたいからついついライブから足が遠のいてしまっていたけれど、 自分の言葉を並べればやはり歌いたくなる。
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