打ち上げ(続・恋か受難か)

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そういう訳で、 親父と母さんと俺と京で出張中。 黒鬼の件で荒れっぱなしになってる地域の処理だ。 一仕事終えて、 帰る途中、 かなり山深いところまで来ていたので食事をできるような場所がなく、 途中にあった売店で弁当を買って河原で食べることになった。 京は食べ終わると川に入って遊びだした。 子供の姿をしてるので、 妙に様になる。 そこへ親父が便乗。 スーツ濡れるぞと注意してもお構いなしだ。 水を掛けあって遊んでる。 母さんと俺は、 木陰に座ってそれを眺めてた。 「なんか、 あれだな。 」 「え?」 「じいちゃんと孫だな。 」 母さんがぷっと吹き出す。
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