第1章 エピローグ

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 そして小学校。変わったのは保育園が小学校になっただけ。周りの大人が見てみぬふりをするのも、周りの人間が自分のことをいじめてくるのも変わらない。  最初はかわいいほうだった。机の中にパンを仕込まれていたり、教科書が破られたりしたぐらいだった。エスカレートしはじめたのは高学年に入ってから。一番ダメージが大きかったのは、糞尿をまとわりつかせた画鋲を踏まされたとき。かかとが大きく化膿し、酷い目にあった。それ以来学校は不登校になった。義務教育だから卒業すること事態は何とかできた。  そして中学校。変わったのは小学校が中学校になっただけ。周りの大人が見てみぬふりをするのも、回りの人間が自分のことをいじめてくるのも変わらない。  始まりは自分のことをいじめてきた人間と同じクラスになったことだった。いや、周りの同学年の人間はすべて自らのことをいじめてきたからこうなるのは予定調和だったのだが。  いじめには少しだけ変化がでてきた。性的ないじめが混じるようになってきた。そのことについてはありきたりないじめだったから割愛するが。 中学の途中までは不登校を続けていたのだが、途中で一念発起した。環境のせいにしていたから自分は変わることができないのだと。
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