初めての異世界

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しかし人間の中には稀に魔素をモンスターから取り除き仲間にする事が出来る人―ペットマスターがいる事。 ペットマスターになる為の才能は先天的な物であり、とても珍しい事。 しかしそのペットマスターでも魔素を殺さずに取り除く事はとても難しいという事。 モンスターからペットになった者は自らカードに封じられて主人と認めた者を死ぬまで守る事。 などなど。つまりわたしは― 「ペットマスターの才能があって運良くこのハギスの魔素を取り除く事が出来たんですね?」 「そういうこと。さらに言うと、ペットマスターにはランクがあって、普通のマスターからA級、S級、SS級のマスターがいるよ」 「何だか凄そうですね…」 「仮にSS級だからって特にいい事があるって訳でもなかったけどね…何はともあれ、そのハギスは君の初めての仲間だ。大切に育ててあげなよ?」 こうして、新しく仲間が増え。わたしはそのまま町へ―ゼネラルロッツへの短い旅を終えました。 「へえ―素人かと思っていたが、なかなかどうしてやるもんだ」 町外れから離れた後で呟かれた言葉に気付かぬまま―   - End of scenes -
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