プロローグ

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豊かな緑溢れるこの町、否村と言うべきだろうか。見渡せば田んぼと、山。所謂田舎だ。 都心から電車とバスを乗り換え、五時間程。少し疲れた表情を見せながらバスを降りるとこの風景。 何故こんな田舎へと来たかと問われれば簡単だ。両親の長期出張で海外へと行く事になるが、宮野さくらはまだ高校生。流石に海外へと連れて行く事はやめようとなったらしく祖母の家に転がり込む事に。 海外出張と聞いて楽しみにしていたさくらだが、そのワクワクしていた気持ちを裏切られショックを受けていたが大好きな両親を困らせる事など出来ず、寂しさを感じつつこの田村と言う村へとやって来た。 しかし、意外にも賑やかで商店街があり、少し先を歩くとコンクリートの道が広がっている。完全に田舎ではないと分かると少しホッとした。 この村へとやって来て一週間。 さくらはとんでも無い所へ来たのかもしれないと、布団に潜り込み頭を悩ませていた。 ――――――ここ、凄い幽霊が居る…っ!!!
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