プロローグ

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―――――― 睡魔に襲われたさくらを睨むお爺ちゃんが居る、自分の部屋に居た筈が今はお墓のようなそんな場所に居る。 え? さくらは困惑しかしておらず、どうしようかと辺りを見回した。 するとあるお墓の目の前に先程まで居たお爺ちゃんが、じっと立っていた。その姿はどこか悲しそうで、ゆっくりと近付くとその墓には゛野口゛そう書かれてある。 このお墓の人?でも、何で…? あれ?ヒビが入ってる!?……これが、原因? でも何であたしに…そう言えばここに来た日…。 さくらはこの場所に見覚えがあった。この田村へとやって来た初日に寺へと行っていたのだ。散歩していて、偶然辿り着いた先がその寺の霊園。 墓ばかりで怖く、すぐにその場を離れたのだがそこで目でも付けられたのだろう。
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