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すっかり醒めてしまった酔いに、宿に戻り一人飲み直した。
自分で買い込んだ酒の缶が詰め込まれた部屋の冷蔵庫から、一本を手にして障子を挟んだ畳の部屋へと戻る。
部屋の端の大きなテーブルにそれを置き、静かな空間に罪の音が虚しく響く。
プシュッ
そうして開けたばかりの缶の酒は五分ともかからずに、体内へ注ぎ込まれて空になる。
「ふう……」
また立ち上がり、冷蔵庫のある窓側に向かい、今度は二本を手にして戻る。
パシュッ
ゴクッ、ゴクッと喉を鳴らし、ジュースを飲むかのようにして一本、また一本と空ける。
三本飲んでようやく落ち着き、今度はタバコに火をつけて吸い始める。
そうして机の上の小瓶に虚ろな目を向け、それを徐に手に取った。
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