27人が本棚に入れています
本棚に追加
そのまま、
俺の頭は真っ白になった。
少しして、
口の中にぬるっとした感触がした。
ありえねーーーーー。
海のやつ、
舌を入れてきやがった。
ふざけんじゃねぇ!なにしてんだ!
力いっぱい海を突き放す。
ようやく海は俺から離れる。
海の息が上がっている。
目が、
マジだ。
おいおい、
まじかよ。
何なんだ。
「な、
な、
なんで」
俺はやっと発した言葉が、
上ずってしまった。
あたりまえだ、
男友達にキスされるなんて、
ありえない。
海の目が、
やばい。
本能的に身の危険を感じる。
距離をとろうとしたが、
掴まれたままだった肩が再び引き寄せられる。
海の腰が、
俺に密着する。
最初のコメントを投稿しよう!