第1章

15/15
前へ
/15ページ
次へ
 配給制は古めかしい用語ですが、復活すると思います。必要な人にだけ物を渡るような仕組みが必要になります。温室効果ガスの排出量取引というのは、配給制によく似ています。未来の価値への投資というのは、資源を現在使わず未来の子孫が使えるように保管しておくということです。そうすることで、資源の価格は高騰し、未来の使用分を含めた形で市場が形成され、価格が適正化されます。そのような形での自主的な投資は起きないでしょうから、世界的な機関が強制するしかないと考えています。自分たちだけで使っていいという発想が許されなくなってくるのです。  個人的には、原子力発電所にこれから数十年、最大限活躍をしてもらわないと、温室効果ガスの削減は出来ないと思います。原子力発電に不安があるかもしれませんが、原発の使用を認めないと温室効果ガスの排出量は増え続けます。現代人は、原発のリスクを受け入れるしかないのだと思います。その上で、原発のリスクを最小化するために努力するべきです。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加