第1章

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 世界中の人々は気候変動リスクが心配なので、世界各地で排出削減の努力が続けられています。しかし、日本人には気候変動リスクが見えないようで、「少し気温が上がったぐらいで、あんたがヒットアップすることはない」といわれます。気候変動リスクに対する認識がなければ、環境活動を始める動機になりません。私は皆さんに現状を正しく把握して環境活動を始めていただきたいと思っています。  「環境再入門」の連載を始めるにあたって、「低炭素社会、資源循環、生物多様性」の三つの課題を順番に取り上げていくというラフな構想を決めました。ですから、個別テーマの初回である今回は、低炭素社会を取り上げます。読者の多くは、環境の素人だと思いますので、毎月テーマが変わっていく方が興味を持ち続けてもらえるので、毎月、それぞれのテーマについて少しずつ紹介し、何周かし、三つのテーマを同時に理解してもらえた頃に、「低炭素社会、資源循環、生物多様性」の上に、持続可能性社会があるという説明で終わりにするつもりです。
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