第1章

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補足説明 「低炭素社会」とか、「気候変動」、「地球温暖化防止」等々、温室効果ガスの排出を削減したり、止めたりすることに対していろんな言葉が出てきます。同じ内容ですが、少しずつ観点が違いますので説明します。 「地球温暖化防止」は、昔から使われている言葉です。温室効果ガスを排出すると、温室効果により気温が上昇する。気温上昇を防止するため、温室効果ガスの排出を削減しようという考え方です。日本の法律は、「地球温暖化対策推進法」であり、最も一般的な言葉だと思います。 「気候変動」がいわれるようになってきたのは、温室効果ガスが増加することによって大気にエネルギーが大量に蓄えられると、平均気温が上がって暑くなるだけではなく、大きな台風が来る等大きな災害が発生しました。温暖化のはずが、局地的には寒冷化することもありました。氷河が融け、地形が変わるところも出てきました。温暖化だけではなく、気候メカニズムが壊されていくことが問題であり、気候変動として大きくとらえられるようになりました。地球温暖化に関する条約名は、「気候変動枠組み条約」といわれ、グローバルには気候変動という言葉が使われます。 「低炭素社会」は、地球温暖化及び気候変動を抑制するために、温室効果ガスの排出量を少なくした社会という意味です。化石燃料を燃やさない社会です。22世紀までには達成しないといけないといわれています。  私自身、うまく使い分けているかどうかが怪しいのですが、皆さんにはその言葉の意味をよく理解して使って欲しいと思います。
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