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私はただの高校生だ。唯一違うといえば、そう、友達がいないというところだろうか。
私は友達なんて必要ない
なんて
そんなことはない
強がってるだけだ。何でもないような顔をしているだけだ。
本当は欲しい。みんなと喋りたい。でも、今更私なんかが話に入ってもいいのだろうか?変な目で見られないだろうか?
恐怖感
だが、それ以上に1人でいることが
怖い
陰口を言われているのではないのかと思うと
とても怖い
そんな私に謎の1億円が届いた。手紙とともに。
『この1億円を、有意義に使ってください』
怪しい。だが、これは返さなくてもいいということか。
なら、お金で友達を作ればいいじゃないか
私は、つい口を緩めてしまった。
翌日、私は誰に話しかけようか迷った。
休み時間になった。
あれ?この子も1人なのかな?
このクラスに私と同じ1人の子もいたのか
なら、話しかけるチャンスなのではないか?
私はその子のもとへ歩いた。
私「あのさ、私と友達になってくれない?」
私は、その子にこっそり話しかけた。
?「何で?」
私「ダメ?ダメなら、1日5万円払うからさ」
その子は目が揺らいでいた。
?「!そ、そんな事しない。でも」
家族が無理しなくてすむんだ
と言った
?「いいよ。友達になってあげる」
私「ありがと」
そして、私達は偽物の友達になった
私「そういえばさ、貴女はどこに住んでるの?」
?「『貴女』じゃない、古賀美咲」
私「ごめん。私は雪野鈴」
古「そう。私は○○市」
雪「案外近いね。ならさ、一緒に登下校しない?」
そう言って、私達は毎日登下校した。
下校するたびにお金を渡す、そんな事が毎日繰り返された
そんな中、あの子と話すたびに、毎日楽しくなり、お金を渡すのが辛くなった
でも、そういう関係で成り立っている。だからお金を渡したくない、そんな思いを隠して今日もお金を渡す
そんな昼
私「お金、渡したくないな」
そう呟いた
古「何で?」
私「辛くなるから」
古「そう。なら、友達になろ?本当はお金目的だったけど、貴女といて楽しくなったから」
涙が流れた
そして、私達は本物の友達になった
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