第1章

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「もう、終わりにしよう」 「どうして?今まで上手くやってたじゃない?このままでも、いいじゃない?」 「子供たちも独立したし、最低限の義務は果たした。 一緒にいる意味はないだろう?」 「私はどうやって生活していったらいいのよ?」 「家はやる。俺の退職金でローンは精算しておく。あとは、働くなりすればいい。」 「私....働いたことないわ。」 「.....親にでも頼めば?今までもそうしてきただろ?俺はもう、必要ないだろ?好きに生きていけばいい。 じゃあ、これに署名してくれ。」 彼女は泣きながらも離婚届に押印をし、25年の結婚生活にピリオドを打った。
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