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「待ってる。だから、早く帰ってこいよな。じゃなかったら浮気してやる」
不敵に笑う。でも頬を伝う涙を我慢することができなかった。
「ああ、必ず。絶対に戻ってくるから、浮気はしないで待っていてくれ」
降りてくる唇に目を閉じる。甘く蕩けるようなキスは深く絡まり、身体の熱を上げていった。
「んっ……ふ……っ」
誘(いざな)われるように身体を後退させられ、今出てきたばかりの寝室へ押し返されてベッドになだれ込む。
部屋着用のゆったりしたティーシャツの裾からジーンの手が入り込み、身体を撫でられ、胸の飾りに長い指が掠めると、陽聖の口から甘やかな吐息がもれた。
「あっ……」
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