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ソロ「ご指名いただきありがとうございます。」
オルヴォ隊長「おう。」
既に数回酒の席を共にしているソログープは慣れた様子で相手の隣に腰掛ける。手際よく酒の入ったグラスを用意すると、「どうぞ。」と差し出した。
ソロ「会いに来てくださって嬉しいです。」
グラスを口に運ぶ相手に、さらりと告げる。
オルヴォ隊長「Σ?!…何言ってんだ、此処には酒を飲みに来てるだけだろうが。」
気丈に言い切るが、ソログープの言葉に動揺したのか僅かだが表情が崩れる。
そんなオルヴォ隊長にソログープは「あら…」と声をあげる。
ソロ「でしたらたまには他の者にお相手をさせましょうか?『ソードの隊長』さんのお相手をしたいと言う者は沢山おりますよ?」
クスクスと楽しげに笑いながら提案するソログープ。
オルヴォ隊長「っ…!」
他の者に交代しようかと言うソログープの言葉にぐっ…、と言葉につまるオルヴォ隊長。やがて苦々しげに口を開いた。
オルヴォ隊長「……前にも言っただろうが、アンタの傍は居心地がいいって。」
ソロ「…」
オルヴォ隊長「だから、余計なこと言うなよ。…酒が不味くなる。」
ソロ「ふふ、申し訳ありません。」
右手を口許に寄せ、笑みを深くするソログープ。
ソロ「ただ、色々考え込んでいっらっしゃるお顔をされていたので…、少し、思った事を口に出来なくなっているのかと。」
オルヴォ隊長「!…」
ソロ「そんなお顔はオルヴォ様には似合いませんし、…もし私で宜しければお話ししてくださいな?」
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