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「バカだね…。」
普段よりも柔らかい声音で呟き、そっと頭を抱き寄せる。
「バカだね…。」
「何が…?意味わかんねえよ。」
胸元から聞こえてくる声に、笑みを深める。
「良いんだよ、解んなくて。」
「…。マジで意味わかんねー。」
「ふふ…」
「…。…笑うな。」
「どうして?」
「……。」
「大丈夫だよ。私が君を抱いて眠りたいだけだから。」
「…何が大丈夫なんだよ。」
「君が甘えてる訳じゃないってことだよ。」
「ムカつく…、お前。」
「そう?ごめんね。」
私が貴方を『君』と呼んで、
貴方が私に少しだけ甘えを見せはじめた
ちょっと未来な話。
Fin.
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