第1章

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第1章

今から、5年前。 あの日は雨が降っていた。 あの日は雷も鳴っていた。 雨が服に染み渡り体温を低下させる。 アスファルトの上で寝ている僕はどういう状況なのか、把握できない。 意識が朦朧とする。 微かに聞こえるメガホンから、漏れる声。 微かに見えるパトライト。 気づけば、凶器を片手持っている。 僕は助けられるのか、逮捕されるのか。 そして、気づけば檻の中。
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