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しかし、2日後、僕は運がいいかのように、天からの贈り物が届いた。ゲームで言う、スペシャルアイテム以上のことだ。
呼び出しがあり、少し寒い面談室で待っていた頃、向こう側のドアが開いた。
「元気にしてた?」
相変わらず元気そうなおじさんだ。
九連 環(くれん かん)刑事
45歳
僕の事件の担当刑事。
この人だけは僕を犯人だと思っていない。
とても、熱い刑事で、この人こそ、「正義」の名前があっている。
「何かあったんですか?」
九連刑事が来るときは、何かあった時だ。
今日は、いつもより、汗が、額からながれている。呼吸も荒い。
「じ、実は…」
僕と九連刑事は息を飲み込む。
その瞬間。
九連刑事側の面会室のドアが開いた。
僕と同じくらいの歳のスーツを着た男性が息切れをしながら入ってきた。
「九連さん…走らさないでくださいよ…。あ、この方が…」
切り替えたように、こちらに顔を向ける。
「あぁ、そうだ。瀬利 結くんだ。」
「初めまして、今年から、九連刑事の相棒になりました。馬瀬 錠と申します。」
丁寧な人だな。
「あ、よろしくお願いします。」
僕は軽く会釈をした。
「馬瀬は、気弱だけど、悪い奴じゃないから仲良くしてやってくれ!」
「…はい…あの、それで、何があったんですか?」
「あぁ、実はな、お前が全員殺してない証拠が見つかった。
「お前、左利きだったな。
だから、普通、通り過ぎにナイフを刺す時、前から見て、右側の腹部に刺さってないとおかしい。
しかし、遺体、刺し傷は前から見て、左に刺されていた。」
「でも、町の監視カメラが僕が刺すとこを捉えたんじゃないんですか?」
「確かに、君が被害者と通り過ぎた瞬間、彼が倒れたのは事実だ。
しかも、彼とは面識があった。
だから君が捕らえられた。
しかし、君は右側にいた。
刺されたところは左側。
おかしいだろ。
左側で、ちょうどお前と同じように通り過ぎたやつを調べた。
すると、そいつもこの被害者と面識があり、その他、お前が殺したことになっている、全員とも面識があった。」
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