第1話『中東?東中?どっちもちげーよ!!』

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「あ」 俺は思わず声を出していた。 そいつはあの『中野 千鶴』だったのだ。 「…」 中野は一瞬、こちらに顔を向けたが、あとは興味無さそうにぷいっと顔を背けた。 ―…そうか、あいつも二学年だから同じクラスなんだな。 俺は相手がこっちを気にしてないことをいいことに、そのまま教室から退室しようとした。 しかし、 「うぼあ!?」 俺は突如何もないところで転んでしまった。 そして、なぜかその拍子に、 開けっ放しだった鞄から、妄想ノートが飛び出して… 中野の顔面に衝突した。
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