第1話『中東?東中?どっちもちげーよ!!』

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「あはは。それでそんなに不機嫌そうだったんだ。」 朝食の席で、父はいかにも面白いといった風ににやにやと笑った。 「笑い事じゃねーよ、ハル。」 そんな父に反して、アキトさんは呆れているようだ。 「ナツメ…お前がそーいう趣味なのは別にいいけどよ…さすがに新学期前日に8時間はやりすぎだぜ。」 「わかったわかった。」 俺はわざと曖昧にして返してみた。 アキトさんは「絶対またやるなこれ」みたいな顔をしていた。 わかってるじゃないか。 俺は思わずにやけると同時に、目玉焼きを丸ごと飲み干してしまった。 「ナツメ、のどつまるよ。」 父よ、もう遅い。 俺は水を勢いよく流し込んだ。
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