第1話『中東?東中?どっちもちげーよ!!』

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俺は急いで屋上に向かった。 あそこはたまに運動部がたむろしているのだ。 そんな輩に見つかってしまったら… 『なんだこれ…ってうわ!男同士でキスしてんだけど!!』 『まじで~うわっキモ!』 『これ絶対ホモのやつだって!』 『持ち主探してみよーぜ!』 『うっわおもしろそー』 ってなるに決まってる。 俺は顔面蒼白で屋上の扉を開いた。 そこにはすでに誰かがいた。 しかもパラパラという独特の音が聞こえる。 遅かった…。 俺はそっと物陰から辺りを窺う。 あのユニフォームは…バスケ部か。 俺は果てしない絶望に襲われた。 思わずふらふらと地面にしゃがみこんだ。 「誰かいるのか…?」 しかも気づかれた。
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